佐藤栄作の感風読雲

　台風１１号は強い勢力で昨夜１１時に高知県室戸市付近に上陸し四国を縦断し、現在は中国地方を北北西に２０キロで進んでいます。九州北部地方はまだ全域が風速１５メートル以上の強風域に入っていて、山口県や大分県を中心にやや強い北東の風が吹いています。台風はこの後、勢力を弱めながらで同じ速度で北上し中国地方を縦断して今日の昼過ぎに日本海に抜けるでしょう。その後、向きを北東に変えて進み明日のうちに熱帯低気圧に変わる見込みです。台風の近くだけでなく東海や近畿地方でも大雨が続いていて今日のうちは影響が残る見込みです。出張など遠出の予定のある方は時間にゆとりを持ちましょう。

　九州北部地方には台風の西側を吹く冷たい北風が吹き、この風に乗り対馬海峡から低い雲が流れ込みます。このため、曇りで対馬海峡沿岸地方では夜まで冷たい雨が降るでしょう。洗濯物は軒下の奥の方か室内干しで、北部の方は雨具を持って行きましょう。最高気温は昨日より３度低く北岸で２３度、その他の地方で２６度前後でしょう。５月並みの気温で風が冷たいので長袖か軽い上着を着てちょうど良いでしょう。

　明日は高気圧に覆われ貴重な晴れとなり、日曜日から来週金曜日までは湿った空気の影響で曇り、所々で時々雨が降るでしょう。梅雨明けはまだ先になりそうで、仮に明日土曜日に梅雨明けの発表が合っても不安定な天気が続きます。アウトドアレジャーなどは天気の急変に要注意でしょう。

　気温は平年を２度くらい下回り蒸し暑い日が多いでしょう。