佐藤栄作の感風読雲

　梅雨前線は中国地方から朝鮮半島付近に停滞しています。前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込んで来ているため九州では大気の状態が不安定になっていて南部では激しい雨の降っている所があります。この後も前線は朝鮮半島付近に停滞し、前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込むため九州では大気の不安定な状態が続きます。このため、南部を中心に断続的に激しい雨が降り明日の朝にかけて大雨になる恐れがあります。局地的には１時間に７０ミリの非常に激しい雨が降り明日朝までの雨量は多い所で２００ミリの大雨になる恐れがあります。これまでの雨で地盤が所々で緩んでいるので先ず第一に土砂災害、そして低地の浸水と河川の増水・氾濫に厳重に警戒して下さい。また、落雷と竜巻などの突風にも十分注意しましょう。

　明日も梅雨前線は朝鮮半島付近に停滞し九州には南西から暖かく湿った空気が流れ込みます。更に上空に寒気を伴う気圧の谷が午前中に九州付近を通過するため大気の状態が非常に不安定になります。このため、午前中を中心に雨になり雷を伴って非常に激しく降る所があるでしょう。特に熊本県など西部を中心に猛烈な雨の降る恐れも有り今夜から明日の朝にかけては雨の降り方に厳重に警戒しましょう。

　明後日と火曜日も湿った空気の影響で曇り一時雨の降る所があるでしょう。水木は前線が九州付近に南下して再び広く雨が降り、金土は前線の活動が弱まり曇り。そして再来週の日月火は再び前線の影響で雨が降ります。梅雨明けまでまだ１０日以上はかかりそうです。引き続き雨の降り方に注意して過ごしましょう。

　気温は大体平年並みで蒸し暑い日が多いです。被災地で避難されたり復興に当たる方は熱中症にならない様、無理は控えて下さい。