台風接近

佐藤栄作

2015年07月16日 06:51

 大型で強い台風11号は九州の南東海上を時速20キロで北北西に進んでいます。この後も北北西に進んで今夜にも四国付近に強い勢力上陸し、四国と中国地方を縦断し明日の夜には日本海へと抜ける見込みです。九州では台風の進路に近い東側の地方を中心に風が強まり、波も高く大荒れの天気になります。最大風速は陸上で20メートル、波はうねりを伴って6メートルと大時化になります。これから明日の昼過ぎにかけて暴風高波警戒しましょう。また、今は大潮で台風の接近と満潮時刻が重なると高潮の発生する恐れもあります。今夜から明日の朝にかけては高潮にも要注意です。その後、台風11号は20日にかけて弱まりながらも日本海から北日本へと進みます。台風から馴れた所でも湿った空気の影響で局地的に大雨になるなど全国的に大きな影響がでそうです。これから連休にかけて遠出の予定のある方は時間にゆとりを持ちましょう

 九州は台風11号の外側の雲がかかり曇っていて一部で雨が降っています。朝の気温は24度前後と平年並みですが、沿岸部では北風が5メートル以上吹いていて風の涼しい朝になっています。この後、台風11号が九州の東海上を北上し四国に接近する見込みです。このため、今日の九州北部地方は大分など東部では断続的に雨が降り、その他の地方は曇りで昼過ぎから所々で雨が降るでしょう。大分など東部でも雨量はそこまで多くないですが、北東のち北風が強まるので洗濯物は軒下の奥の方か室内干しで、傘を持って行きましょう。最高気温は昨日より7度も低く27度前後と6月上旬並みです。風がとても涼しく半袖では寒いでしょう。

 明日は台風が四国と中国地方を縦断し九州からは次第に離れて行きます。このため、北部では日中雨で夕方から曇り、その他の地方は曇りの天気でしょう。明日の午前中まで北風が強く荒れた天気になるでしょう。明後日から月曜日にかけては高気圧の周辺部で曇り時々晴れ。夏休みが始まり最初の三連休はまずまずの行楽日和でしょう。火曜日から木曜日にかけては湿った空気が流れ込むため曇りで大気の不安定な状態が続くでしょう。

 気温は明日まで平年を下回り風が冷たく涼しいですが、その後は平年並みで来週は蒸し暑い日が多いでしょう。

 そして、日本の遥か南東海上にある強い台風12号はこの後発達しながら日本に近づいてきますが21日火曜日でも本州の南海上で当面、九州への影響はありません。ただ、この台風などの影響で大気の状態が不安定で変わり易い天気がまだまだ続き、梅雨明け7月末以降となりそうです。

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