花冷えまだまだ

佐藤栄作

2011年03月25日 16:43

 来週は一時的に暖かくなりますが、向こう1カ月は平年を下回る気温でまだまだ花冷えが続きそうです。今日発表された1カ月予報では気温は平年を下回り、降水量は少なく、日照時間は多い予想です。どうしてそうなるのか、詳しく見て行きましょう。

 まずは、向こう1カ月の北半球の大気の様子を見て下さい。



先週の資料と変わらず日本の北西にあたる中国大陸の北部には白い領域が広がっていて大陸の高気圧が優勢な状態が続きそうです。また、日本付近も相変わらず編みかけ部分に入っていて気圧の谷の中にあります。このため、向こう1カ月も大陸からの寒気が流れ込み易い状態が続きます。時々冬型にはなりますが、大陸の高気圧に九州は覆われ晴れる日が多く雨の日は少ないでしょう。天気の上では花見日和ですが気温は低いので今年の花見はとにかく暖かくして行った方が良いでしょう。晴れる日が多いということは夜の花見は放射冷却で気温が下がるので、なおさら防寒が必要です。

 次に、気温の移り変わりを表すグラフを見ると



この先一週間の低さが際立っていますが、2週目も平年を2度下回る予想で花冷え長続きしそうです。3週目4週目は次第に平年並みに近づき花冷えは終わりそうです。この予想の通りだと4月上旬までは花冷えが頻繁に訪れるため、桜の満開は遅くなるでしょう。今年は入学式まで桜の持つ所が多そうですね。

関連記事